2011年12月31日土曜日

発掘少女


製作者「LR」様
ジャンル「遺跡探検ボーイミーツガール」
プレイ時間:2~3時間
ツール:吉里吉里2/KAG3









~あらすじ~
ふりーむ!様から引用です。

地下墳墓を淡々と探索する、地味で根暗な冒険者、ゴドー。
彼は、ある日、未探索の階層で、棺に眠る少女を発見する。
獣の耳と尻尾を持ち、たどたどしい言葉を話す少女。
意識を失った彼女を地上に運び出した主人公は、ひょんなことから彼女と生活を共にすることになる……。

良かった点
・ストーリーとマッチした自作の背景
・綺麗に描かれたゴドーの成長
・作品の雰囲気に合ったすばらしいムービー

気になった点
・すこし駆け足になりすぎた後半
・ウェザーリンについての描写が少なかった気が

「時を越えて”ただいま”」
今回取り上げさせてもらったのは、LR様の「発掘少女」です。

ストーリーとしては、ジャンルで表したとおりです。
「洞窟探検ボーイミーツガール」です。
区切り方は”洞窟探検ボーイ”ミーツ”ガール”です。
つまりは、洞窟探検ボーイことゴドー(ボーイ?)がガールことヒュナに出会うというものです。

このゴドーがヒュナに出会うことで少しずつ成長していくものを描いたストーリーですね。
良かった点にも書いたのですが、この成長がとても細かく尚且つ綺麗に描かれているので読みやすく、感情移入をしやすいです。

ただ、後半は駆け足になってしまいプレイヤーが展開についていけないかもしれません。
あと、個人的にウェザーリンについての描写が少ないこととウェザーリンとパシフィカの関係が悪いまま終わってしまうので、ウェザーリンたちの印象が悪いまま終わってしまうのが残念だと思いました。

でも、それを差し引いてでも心温まるストーリーであることは変わりありません。
そして、このストーリーに合ったとっても綺麗なムービーもついています。

普通の恋愛物に飽きたときにはこんな心温まる物語はどうでしょうか?

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2011年12月30日金曜日

朝焼けの謳

製作者「クラフトエイジ」様
ジャンル「感動」
プレイ時間:2~3時間と言いたいところだが、大体4時間くらい
ツール:吉里吉里2/KAG3







~あらすじ~
ふりーむ!様から引用です。


全てを失い、全てに絶望した者たちが辿り着く場所。
それがここ、鉛街(なまりまち)。
十九歳の六月、僕もそこにやって来た。


鉛街には夢も希望もない。
あるのは……ただ、無表情で歩く人々と、無数に聳え立つ高層ビル、そして……無限に続く鉛色の空。


その街の廃ビルで、僕は一人の少女と出会った。
猫のような、鴉のようなその少女。
身寄りも戸籍もない、その少女。


彼女は夜に怯え、運命に嘆き、自分以外の全てを嫌いながらも、気高く、強く生き続けていた。
まだ見ぬ明日に、多くの不安と、ほんの少しの期待を抱きながら。


「私だって生きているんだ!!」


───これは『弱者を捨てて、前進し続ける』時代に向けて謳った、彼女の物語。



良かった点
・綺麗なグラフィック
・豪華なフルボイスと引き込まれるBGM
・場所が移らないのに飽きないシナリオ

気になった点
・ヒロインの性格がつかめない
・あれ?となるようなラスト

「映画のように短いけど感動できる作品」
今回取り上げさせてもらったのは、クラフトエイジ様の「朝焼けの謳」です。
最初に「」でくくった言葉は作者がりーどみーで述べていたもので、まさにこの作品を表した言葉です。

ストーリーとしては、一見普通のボーイミーツガール物かと思いきや主人公がホームレスだったり、場所が「鉛街」と呼ばれる都会にあるスラム街のような場所だったりと「非日常」が満載です。

そんな「非日常」の中で生きる彼女が「生きること」をどう考えるか?
これもこの作品の主題に関係する大切なことです。
重苦しいようなテーマですが、それの所為で読みづらいといったことはなく、むしろ読むたびに物語の世界観に引き込まれていく。そんな文章です。

さて、登場人物についてまったく書いていなかったので、ここで説明したいと思います。
主人公は、十九歳の少年で名前は「式守 晃弘(しきもり あきひろ)」、先ほど書いたように家なし、いわゆるホームレスです。
ヒロインは、十七歳の少女で名前は「蔓 篠芽(かずら しのめ)」
そして他にヒロインのことをママと呼ぶ九歳の「蔓 灯(かずら とも)」がいます。
この灯の存在が二人をつなぐ大事な鍵となるみたいですね。

散々ぼかすような言い方をしてきましたが、こういう伝える作品は当たり前ですが人によって受け取り方が違います。
なので、無責任なようですがぜひこの作品を自分自身でプレイして自分自身の答えを見つけてくれたらな、と思います。

レビュアーとして失格かもしれませんが、この作品をプレイした一プレイヤーとしてぜひ皆さんにも「生きること」について考えて欲しいと思ったので、こういう書き方をさせてもらいました。
もちろんプレイするかどうかは自由ですが、「少し立ち止まって考えてみる」そんなときにプレイして欲しい作品でした。

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2011年12月25日日曜日

とあるノベルのレビューサイト

製作者「かめソフト」様
ジャンル「ギャグ、ちょっとシリアス」
備考 プレイ時間:約10~15分
ツール:NScripter







~あらすじ~
ふりーむ!様から引用です。

ノベルゲームのレビューを巡って、主人公(名無し)と友人(名無し)が掛け合いをしながら、ゲームレビュワーとして成長していくノベルゲームです。




良かった点
・意外と物語性があり、引き込まれる
・場面に合った音楽
・初心者にも分かるレビューのやり方

気になった点
・場所を移動したりしないため少し地味
・ノベルゲーム初心者には伝わりにくいギャグ

「がんばれレビュアー!」
記念すべき一本目のレビューはかめソフト様の「とあるノベルのレビューサイト」です。
これは僕がレビューを始めるきっかけになったゲームです。
なんと主人公がノベルゲームのレビュアーという新しい視点のゲームです。
今まで、ノベルゲームの制作を題材としたものはいくつかありましたが、僕が記憶しているものではレビュアーは初だと思います。

内容については、短い物語のなかにきちんと盛り上がるシーンもあり流れが良かったため物語に入り込むことができました。
ジャンルを「ギャグ、ちょっとシリアス」としましたが、物語のほとんどはギャグであり主人公のボケに友人が突っ込むという形式になってます。
この友人というのがいいキャラで、主人公のとなりで手伝いつつ物語のラストでは事件を解決したり、心を動かされたりと大忙しです。
シリアスシーンについては音楽がうまくマッチしておりいい具合に緊迫感をかもしだしております。
文も読みにくくないので勢いを殺すことなく読めます。
ただ、日常に出てくるトラブルについてはあまり深く書かれておらず、ずいぶんあっさりと解決してしまった気がします。

とまあ、終始会話だけですし立ち絵もないので地味とも言える作品ですが、その分物語に力が入れられておりノベルゲームへの熱い気持ちがうかがえます。
そんな思いに惹かれて僕もレビュアーになったのかもしてません(笑)

約15分と短めなのにいろいろなことが学べるゲームです。
これを見た皆さんもぜひノベルゲームをプレイ、レビューしてみてはどうでしょうか?

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